どうもサクです。
球詠(たまよみ)の3話の演出が秀逸だなって思ったので独自解釈をします。
”たまよみ”ええなー
— サク@アニメ考察 (@saku13245) 2020年4月21日
原作買ったてのもあるけど、定番の熱いシーンも惜しげもなく盛り込んでくるのが良い pic.twitter.com/pLcIJMJkcG
このように原作を買ってしまうくらいに気に入っています。本当は作画が酷すぎて耐えきれず漫画を買ったってのが大きい。
3話 ”私を連れて行ってよ”
まずタイトルがめちゃくちゃ良いよね。ド定番な感じのタイトルだけど。
今回は特に注目したい2点の演出の独自解釈をします。
ひとつめ、チームの参謀 芳乃ちゃんのヤンデレ目について。
野球部に入ってきてくれた有望な選手っぽいのぞみちゃん。のぞみちゃんは遠くから引っ越してきています。引っ越す前のチームのメンバーと全国大会で会う約束をしている。
そのため入部する際にメンバーに”全国を一緒に目指して!と言います。
そもそもこのメンバーでどれくらいまで行けるのか疑問に思うメンバーたち。
それに答えたのがマネージャーの芳乃ちゃん。色々考えてベスト4くらいと試算。
周りに”舐めすぎじゃない”的に否定されますが、その時にハイライトが消えたヤンデレ目になって否定します。
ここの演出は単純に野球に関しては人一倍考えている芳乃ちゃんのガチ具合を表したんだと思います。
面白いのは原作漫画だと全然ヤンデレっぽくなってないんですね。普通に真剣な表情くらい。
では、なんでそういう演出になったかなんですが、漫画を先に読み進んで行くとヤンデレ目になるシーンが適宜入っています。
アニメは視聴を辞められる可能性が高いんで早い段階でぶち込める要素はぶち込んでおきたかったのかなと思います。かわいいからね芳乃ちゃん。
ふたつめ、詠深と珠姫のシーン
全国を目指すと決めてから、どこかそっけない珠姫
放課後呼び出されて、詠深は珠姫に「全国目指すってどこまで本気で考えてるの?」的なことを言われます。
詠深は、本気だよと返します。その時の理由として”皆やたまちゃんが一緒だから”と答えます。これは、珠姫とふたりきりだからあえて皆の中に珠姫を入れず特別に区切って名指ししたのとも捉えられますが、やはり詠深にとって珠姫は特別ということでしょう。
この後、詠深は珠姫に自分の意見である「試合にも勝ちたい」ということを話した後にそっとゆっくりボールを珠姫に投げます。
これは、そのままの意味で珠姫に意見を投げかけるだったり受け入れて欲しいということでしょう。
ボールはそういった気持ちのメタファー。
珠姫は中学時代に強豪校に所属していたけど高校ではそもそも野球すらやろうと思っていませんでした。理由は勝つことに執着する野球に疑問を感じていた珠姫は詠深にボールを投げ返します。
これは、まだ珠姫が詠深の気持ちとかを受け入れていないということ。
しかし、詠深と珠姫が言葉を交わして、ボールも交わして。最後は珠姫がボールを持っています。一応は受け止めた詠深の気持ち。
エモいのがここからです。
詠深が最後に「私を全国に連れて行ってよ」と言うシーンで珠姫はそのボールをぎゅっと握りしめるという。胸に近い位置にボールを持ってきてぎゅっとですよ。
めちゃくちゃ良くないですか?漫画で基本的に描かれているシーンをしっかり意図を捉えてアニメになってて良いな。