どうもサクです!
最新のアニメのレビューを書くのもいいですが、最近読み返した「走れメロス」を考えたいと思います。
走れメロス とは?
説明の必要もないほどの名作ですね。
太宰治の短編小説で人を疑うことの愚かさを書いた物語ですね。ざっと言うとメロスが走ります。
ストーリー
短編小説&無料で読めるので読んでほしいが簡単にまとめる。
田舎者のメロスは妹の結婚式のために街に出ていた
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街の様子が暗い事が気になったメロスは街の者に理由を尋ねる
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「王様は、人を殺します」→ 人が信じられぬため怖くなり人を殺してしまう王様
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人を疑うことと邪悪に関しては敏感であったメロスは政治は解らぬが激怒する
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短刀で王様を成敗するために城に乗り込む→捕まる
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王様に説教
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メロスは磔の刑に処されることが決定!しかしメロスは妹の結婚式に出たい
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王様との交渉の結果、竹馬の友セリヌンティウスを人質にして3日だけ釈放される
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妹の結婚式を堪能
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街に戻るために出発するが、川は氾濫するし盗賊に襲われるし
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なんとかたどり着き王様に信じることの重要性を証明
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めでたしめでたし
こんな感じのストーリーです。余計な要素がごちゃごちゃして無いのがいいですよね。
自分の正義を貫くことの難しさ
この話を読み返してまず思ったのがメロスの信じる正義は嘘をつかない事と人を信じる事なんだなと言う点です。
この物語はメロスの行いを見せることで信じることの大切さを訴えるのが一つの目的だと思います。
ですが、メロスは自分の命を無駄にしています。それに友人を関係ない問題に巻き込んだりしていて人によってはメロスは褒められた人間ではありません。物語の中でもセリヌンティウスの弟子のフィロストラトスが街に向かって走るメロスに「おやめください」と時間が間に合わないメロスに向かって言っています。メロスの行動は合理的ではありません。
ここで思ったのがメロスは自分の信じる正義を命を懸けて貫いたんだと思います。
こう思う理由は物語の随所でメロスは自分が生き残る道の選択を迷います。
生まれた村にとどまる事を考えたり
走り疲れて、友の命をあきらめたり
ですが、最後にメロスはふと心に沸いた人の命もどうでもよくなる程の恐ろしいものの為に走ります。
人の命がどうでもよくなる程のものとは何でしょう?
それはメロスの自身の正義感です。
最終的にメロスは自分の誇りを守るために心が満たされて走ったんですね。それも風のように。
現実世界で当てはめて考える
メロスのような事は現実世界でもよく起こることだと思います。
ポイ捨ては良くないと思っていてとしても、目の間で怖い人がポイ捨てしていたら何も言えない
人の悪口を言わないと決めたのに言ってしまったり
などなど、自分の正義はあるけどそれを実行していくのは非常に厳しい。自分に対する評価が甘くなってしまうのは常です。それはメロスも例外ではなかったですね。
そういった点でメロスは普通の人にはしにくい、ましてや自分の命を捨てに行くなんてことをしました。この凄さこそが「走れメロス」の考えさせられるとこだなと思いました。
メロスは人間性は微妙だが自分の信じる正義を貫いた点に置いてかっこいい