アニメ研究所

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【独自解釈】響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

どうもサクです!

 

忙しくて劇場に見に行けてなかった京アニの映画” 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~”がレンタル開始されたので借りて視聴しました。

 

今回は感想と独自解釈を書きます。

 

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ネタバレあるよ!

 

 もくじ

 

 

 

anime-eupho.com

 

 

感想

 

全体的に期待通りの良作だと思います。見る前はどこまで描くのか謎でした。予想だと新入生が入学して慣れるくらいまでを描くのかと想像していましたが実際は1時間40分の長さで全国大会の前の試合で金賞を取ったけど次の大会には進めないというところまで一気に描いてました。

 

最後のシーンで久美子が部長と呼ばれていてEND。

 

まあ、後はアニメ3期を待てということなのでしょう。久美子が1年生の時は1-2期を使って1年間をやっていましたが今回はあっさり。

 

個人的には冗長に感じるところが無くてよかったです。

 

 

新キャラクター

 

 

久美子たちが2年生となって後輩として入部してくる1年生は新キャラです。

 

久石 奏

 

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一番のメインの新キャラ。

髪につけられたリボンの髪留めが特徴的な女の子。久美子の周りから消えた謎の存在である明日香先輩の代わりのように意味深で謎多い。

 

ユーフォニアム要員

 

月永 求

 

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 コントラバスをやる新入生。気難しそうなことこの上ないといった感じ。明らかに伏線とか貼られているのに特に触れられてません。

 

鈴木 美玲

 

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 チューバを担当する新入生。とにかく真面目。

 

鈴木 さつき

 

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見た目からもわかるお気楽な性格の唯一のめんどくさくない新入生。チューバ担当。

 

 

 

告白スタート

 

 

最初のシーンは川の流れから始まって久美子が秀一に告白されるところから始まります。

物語の始まりで一番衝撃的なシーンを持ってくるというのは良いですよね。告白シーンを川に掛けられた橋の真ん中というのが京アニっぽいなと思いました。

 

秀一が気持ちを伝えた時点でBGMが鳴りだしてカラフルな光のエフェクトが描かれてオープニングとなります。

 

久美子と秀一

 

オープニングが終わって音楽室に集合するシーン。

さっきは告白のシーンだったのに今は普通に接してます。てっきりこの映画を通して久美子が告白を受けるのか拒絶するのかもテーマになるかと思っていましたがそうではないようです。

 

久美子と秀一が特段変わった様子もなく目配りしているところを考えると少なくとも一段落していることは分かります。麗奈も久美子、秀一を一瞬だけ見る事からふたりの関係は知っていることが分かります。

 

細かい描写ですが丁寧ですね。

 

先輩としての久美子目線

 

吹奏楽部の1年で幾多の修羅場を経験して圧倒的に成長した久美子。たかが1年といっても大抵のことでは動じなくなってます。

 

基本的に後輩のことでのイザコザは”めんどうくさい”と裏で言ってます。これは許容範囲内ということだと思います。

 

”どうしよう”じゃなくて”めんどくさい” 対処方法が分からないというわけではないということです。

前年の晴香部長と香織先輩が部活のことについて相談しているシーンと似ています。

 

久石奏の解説

 

やっぱりストーリーのほとんどがこのキャラを軸に進んでいます。

 

久石奏は大人っぽく達観している表面上の特徴があります。しかしこれは久美子から見れば脆くて子供が背伸びをしているようなものです。

 

高校1年生の二面性

 

久石奏の話をする前に高校1年生という二面性について。高校1年生は中学校3年間を経て高校1年生になります。

これは小学生が中学生になるのと高校生が大学生になるのとは少し違います。

 

高校1年生はそんな中学生から見た時の大人な一面と高校生から見たら子供な一面をどっちも持っています。

 

久石奏も中学時代に色々あったせいでかなり拗らせてます。それは久美子から見れば一言二言で片付くような簡単な問題ですが当人にとっては重大です。

 

賢く立ち回っているように見える

 

奏は久美子より上手を行くように見えます。

 

丁寧すぎる動作に挨拶、言葉使い。久美子と梨子先輩には”良い子”と評されるほど。

久美子が椅子を倒しそうになった時は後ろから支えて戻してあげたりします。椅子に座っているといってもこの時は奏の方が久美子を見下ろしています。

 

周りと馴染めない1年生の仲介役を頼もうと久美子が話しかける時にほとんどの人が知らない久美子と秀一のことを知っていたり、「あぁ、そっちのことですか」と全体の状況を把握しているような発言をしています。

 

ここだけ見ると久美子を上回っているんじゃないかと思わせてくれます。

 

策士

 

 久石奏は策士。

このキャラだいぶ考えて動いています。

 

まず入学してすぐ。吹奏楽部の勧誘ポスターには”音楽室に来い”と書いてあるのにいきなりユーフォニアムなどの楽器が置かれている場所に現れます。誰よりも早く。

恐らくこの時点で入部は決めていて一番気になるユーフォニアムの場所に行ったのでしょう。

 

ここで疑問な点は何故様子を見ておく必要があったのか?ということです。入部を決めているならさっさと音楽室に行って入部届を書けばよい。

 

久石奏は中学時代に皆に慕われていた先輩を差し置いてコンクールに出場。結果、銀賞そして周りから先輩を出しておけば…みたいな言葉を出していたのを聞いてしまいこういうのは先輩が出れば丸く収まるんだと考え始めます。

しかし、本心では上手な人が出るべきだとも思っています。

 

最初に久美子にあった時に楽器が置いてある教室に入らず一歩引いて「入るかどうかはまだ決めてなくて」といいます。

これには楽器もまだ決めてないという意味合いも含まれます。この発言は半分本当で半分嘘です。

 

入部することは決めていたと思います。なぜなら吹奏楽部に絶望していたらわざわざ全国に出場して今が一番熱い北宇治高校に進学してこないでしょう。それにオープニングのシーンで確認できる希望に満ちているような顔はしてないでしょう。

 

決めていないのはユーフォニアムをやるかどうかのところでしょう。

久石奏はユーフォニアムの経験者で練習もしていて上手です。では、なぜユーフォニアムをやっていること、そしてやることを決めてないか。

それは先輩がしっかり自分より上手なことを確認したかったからでしょう。もし、自分よりへたっぴだったら。また先輩を差し置いて自分がコンクールに出ないといけない。

コンクールには出たいでしょう。彼女自身、上手な人が出るべきだとも思っている。しかし過去のツライ経験から先輩を差し置いて出る事はしたくないのです。

 

久美子が楽器を変えようとしていたことに興味を持ったのもそういう考えがあったからでしょう。自分と同じような考え、つまり上手な先輩がいるかどうかで変えようとしたのかを。

なので自分の納得のいくような上手な先輩がいてくれることがひとつの楽器選びの条件となっています。もし久美子があのシーンでへたっぴな演奏をしてたら恐らく他の楽器に移っていたのかも。その後のシーンで「ちょっと迷ってたけどユーフォ…」というセリフがあります。何に迷っていたのか、それは上で書いたことです。

 

「先輩は優しんですね…」

というセリフの意味はちょっと分からないんですが、恐らく久美子がユーフォニアムは上手なことを優しいと言っているのでしょう。少し小声なのは心の奥から漏れ出した感じだったからでしょう。

 

これだけでもだいぶ策士ですが、まだまだあります。

 

1年生を集めて教育担当の久美子とカベ先輩からコンクールなどのメンバーの選考に関する説明があるシーン。

 

口数の少ない鈴木美鈴が「コンクールメンバーはオーディションで決めると言うことですが本当ですか?」という遠回しな質問をします。

質問の真意が分からず困っていると奏が助け舟を出します。

 

「つまり、人間関係などの実力以外での要素は関係ないのですか?」と補足します。

これは親切に見えて非常に巧妙な手口です。奏は本心では実力でメンバーは選ばれるべきだと思っています。恐らくそのことについては聞きたかったでしょう。しかし荒波を立てないを大事にもしているため表立って質問はできません。

 

そこで他人の質問を補足するという形で自分の質問したい事を聞きます。そして自分は補足が終わるとすぐに席に座るという策士。

 

ここを見ても奏はコンクールメンバーは実力で選ばれるべきだと考えている事がわかります。

 

久美子が鈴木美鈴と仲良くして欲しいと頼むときはアングルが変わって顔が見えません。恐らくこれは本心は隠しているということでしょう。

 

鈴木美鈴を迎えに行くシーン

 

 

鈴木美鈴は自分よりへたっぴなのにヘラヘラしている先輩の葉月や同期の1年生にイライラしてサンフェス直前で逃げ出します。

 

逃げ出した場所が分かりやすい影。追いかけた久美子と久石奏は光が差し込んでいる場所で鈴木美鈴は影。捉えやすい演出ですね。

 

そして影の中に奏だけ入っていきます。自分と同じように考えている美鈴のことを気に入っているよう。しかし美鈴は久美子側、つまり光のほうに戻ってきますが久石奏は影のところから出てきません。

 

ここで面白いのが美鈴を説得しているときに周りの子供に発見されて赤面する奏。この演出は単純に久美子と美鈴が夢中になっているというよりも久石がまだ子供だということでしょう。羞恥心って年齢によって減少していくものだと思います。子供ほど羞恥心が強い。

 

最後に奏は「美鈴が合わせる必要なんてこれっぽちもないと思うんです。だって美鈴は正しいんだから」と言います。これは美鈴というより自分の本心が正しいんだという気持ちから出たコメントでしょう。かわいいね。

 

 ファミレスのシーン

 

奏にとっては先輩が自分より技術が下なのは一番問題です。そのため夏紀先輩には注目しています。久美子は自分より明らかに上であるため心配する必要はない。ですが夏紀はどうか分からない。必死に練習する夏紀をじっと見てたりします。その時の表情は不安な表情です。

久美子には夏紀先輩とあんまり仲が良くないみたいに思われていますが。

 

そして、夏紀先輩に頼られて不安が爆発して久美子をファミレスに誘い出します。ここの誘い出し方がまたおもしろい。

 

「今日、黄前相談所は開いてますか?」

奏のキャラクター良く出ている。一番心配事な先輩の技量に関することに対する不満が爆発しそうという気持ちと平静を装いたいという気持ちが混じった様な表情をしています。単純に「先輩に相談があります」と言わないところは高校1年生の二面性の大人の部分が邪魔をしたのでしょう。

 

そしてドリアを食べながら不満を漏らします。落ち着き払ったイメージとは遠い荒ぶった態度。ファミレスの机をスプーンを握りしめて軽く叩き声も大きくなってます。

 

その奏を落ち着いた表情で眺める久美子。ここは特に久美子が先輩で奏が後輩というのが表されてます。これは久美子も一緒ですがメロンソーダとドリアって何だかとっても子供っぽいよね。

 

久石奏 まとめ

 

 

本心 コンクールには上手な人が出るべき

 

表面 努力してきた先輩が出た方が丸く収まって良い

 

と思ってるということですね。

 

月永求と久石奏

 

尺の都合でカットされたのでしょうがなぜ求と奏が険悪な関係なのかの描写がありませんでした。

それは恐らく原作の小説を読めばしっかり書いてあるのでしょう。

 

思ったより良くない

 

 

麗奈が久美子と楽器を洗っている時の一言。ここで予選落ちの伏線を張っていたのかなと。

 

正直、公立の弱小校が1年で全国行くって難しいと思います。それを達成したのは去年の3年生の力というとこが多いと思います。

 

そのシーンでは美鈴が先に帰る間際に「お二人距離近くないですか?」と聞いています。それは麗奈と久美子が特段距離が近いというわけではないと思います。

他の子と距離を縮めたいと思っている美鈴の心の反発として出た言葉だと思います。

 

 

 川島サファイアと月永求の関係

 

 弟子入りした月永求。

求は女性っぽい自分の見た目とか身長を気にしています。それなのに異性だとしても幼いサファイアを尊敬して弟子入りまでしてることを考えるとそのうち見た目なんて気にしなくなってコンプレックスも消えるのかなと思いました。

 

 

 

 

 

まとめ

  

 5000字くらい書いてもまだ書いてないことがあるくらい考察しがいのある作品でした。久石奏が最高に良い、かわいい後輩って感じですね。

 

久美子の後輩が一番めんどくさそうな後輩なのが妙な納得感がありましたね。